「明日、放課後待ってるで。」



「行けないと思う…」



「なんで…?」



「……」





隼人に
素直に言えたら…




「じゃあ、亜子、おやすみ。」



「うん、おやすみ。」



亜子が歩きだす。


後ろを振り返ると


隼人が両手をポケットに突っ込み、それでも、穏やかな表情で、亜子を見送っていた。