静かな誰もいない音楽室で、二人の声だけが音を奏でる。




今日で最後と思うと、二人に熱い想いが、押し寄せる。






「ねぇ、隼人、キスしていい?」






隼人は亜子の腕を引き寄せ


亜子の唇を人差し指でなぞり



髪の毛を優しく撫で



瞼にキスをした。






「ちょっと、大人なふりして、じらしてみた。」




亜子は隼人が愛しくなり



隼人の唇に甘く、優しいキスを繰り返し




「隼人、いつも優しいキスをしてね。」




「もう、あかん、我慢も限界やのに〜
亜子、今度のデートは一人暮らしの俺の家な。」



「い、いきなり?
仕方ないねっ。うん、いいよ。」




「やったぁ〜。」