空から舞い降りた天使

「亜子ちゃん〜ごめん、和樹といて、ちょい遅れた。」



「アタシも今、きたとこだよ。」



亜子の頭の中は、想い出がぐるぐると回る。



「卒業だね、もう学校では逢えなくなるんだね。」



「亜子、手紙もサンキュー。めちゃ、嬉しかったで。」



「ああ、あれはね、ちょっと感傷的になってたし」



亜子は恥ずかしさのあまり、隼人の瞳を見ることができない。



「まぁ、そんな亜子もかわいいねんけどな。」