空から舞い降りた天使

放課後、和樹と別れた、隼人は、また教室の前を通り、非常階段へと向かう。



ちょうど、その頃、教室には、亜子が一人で残り書類の整理をしていた。





ゆみは、寒い中、隼人を待っている。



「ゆみ、遅くなって、ごめんな。」



「隼人せんぱい、どうしたの?」



「みんな、噂ずきで、見られたら、うるさいから、こんな所でごめん。」



「ううん。いいの。」



私はせんぱいと二人なら、どこでもいい。



どんな場所でもいいの。




「昨日のことなんやけど…」



その言葉に反応し、ゆみの身体は熱くなっていく。


ゆみは恥ずかしくなり、隼人の顔をまともに見れない