空から舞い降りた天使

「ねぇ、ねぇ、あの人、3年の桜先輩だよね。
みんなが騒ぐだけあるよね。かっこいいっ〜」



「家がうちの隣だよ。」



「ええ〜なんで今までいわないのよ。」



「なんでって言われても〜。」



「ゆみ、桜先輩、こっち見てるよ。」



隼人がゆみに向かって歩いてくる。



「ゆみ、こっちにくるよ。なんでぇ〜?」





「ゆみ、おはよっ。」



「おはようございます。」


「ごめんね、先にいっててくれる?」



「きゃあ〜桜先輩、おはようございまぁ〜す。
前から憧れてます。」



「あ、どうも。」



「ごめん、行ってて。」



「ゆみ、遅れないようにねっ。」




「もう、時間ないなぁ。ゆみ、今日放課後いいかな?」



「…放課後?何もないよ。」



「じゃあ、3年の階段の所でもいい?待ってて。」



「うん。」





3年の教室を通らないと、非常階段にはいけないから、緊張する。