空から舞い降りた天使

押さえられない気持ちが

ここにある。




「ねぇ、せんぱい、ずっとずっと好きなの。」



「俺…を…?」



「…うん。」





ゆみは膝をたて、びっくりして動けない隼人の唇に軽く、キスを落とした。



「…」




「せんぱい、ごめんなさい。私…私…。」




隼人の頭の中も何がおこったのか、まだ理解できずに。



「せんぱい、私、帰るね。」



ゆみは、頬を真っ赤に染めて、階段を勢いよく降りていく。




「ゆみ、ちょ…まっ…」




玄関のドアのバタンという音だけが、響いていた。