空から舞い降りた天使

卒業したら
逢えないかもしれない。






横にすわる隼人に視線を送り、ゆみは心の中で、そっと呟く。






せんぱい


好きなの。


そばにいて、ほしいの。






「隼人せんぱい、彼女いるの?」



「ゆみ、俺にいないと思う?」



隼人は少し笑いながら、ふざけた様子で。



「ゆみね、真剣に聞いてるの。だから、ちゃんと答えて。」



「おるよ。」



「早崎…先輩?」



「あかねとは、だいぶ前に別れたから。」




彼女いるんだね…