空から舞い降りた天使

ピカピカに人の手を加えられた、ピアノの上に、亜子を押し倒す。




隼人の手がそこに置かれてあるメトロノームに触れ、かってに動きだす。




カチカチ




カチカチ…




「こんな時は、普通、目をとじるの…」



それでも、亜子は隼人を焼き付けるように、みつめる



「そんな、切ない顔されたら、どうしたらええ?

俺、もう、あかん。」





隼人はゆっくりと、亜子の髪を撫で、優しく、唇にキスを落とす。



何度も何度も



亜子のふっくらした唇に
キスを繰り返す。