「俺、もうすぐ卒業やんかぁ。
今より逢えなくなると思ったら寂しい。」








素直に寂しいと言えたなら…




逢いたい


と、言えたなら…







「隼人、勉強もがんばるんだよ。」




「亜子は寂しくないん?
俺とあわれへんの、寂しくないん?」





亜子はなぜだか、うっすら涙を浮かべながら。




「大丈夫だよ。」






寂しいはずなのに


強がってみせた。