空から舞い降りた天使

「和樹、和樹いる?」



「一美、どうしたん?」



一美は息が荒れ、急いでる様子で。



「うちのクラスの藤さんが、あかねを屋上に呼び出したらしいねん。」



「藤って?…あの目立たない藤?」



「そうそう、その藤さん。」



「なんで、あかねを?」



「わからへん。
とにかくお願い、屋上に行こう。」



「大丈夫か?あいつ。」




隼人と和樹、一美が屋上に向かう。




もう、空は薄暗く、だんだん夜の気配が増していく。