空から舞い降りた天使

授業の終わりを告げる鐘と共に、あかねは屋上へとあがっていく。




そこには、長い茶色がかっ
た髪をなびかせ、スカート
の裾が時折吹きつける風に
ふわふわと揺れる。







「藤さんですか?」



「早崎、、早崎あかねさん?」



「私になにか?」



「私、一年の時から、山下先生に憧れてます。」



「そういうことは、私に言わないで直接、先生にいうたらええやん。」



「そんなこと、いえない…。」



「早崎さんは、家もお金持ちやし、桜くんもいるし、山下先生まで、もういいやん。」



「隼人とは、もう終わってるし、藤さんにそんなこと、いわれることないわ。」



「休みやのに、先生が、早崎さんに逢いにきたって、ほんまなん?」




「あれは、財布を落としたから…」




藤はあかねを、ぐっと睨みつけ。