「なんの用?」



「話があるんだ。」



「話?…私は話したくないねんけど。」



「何を怒ってる?」



「怒ってなんかない。」




二人の会話の間を生徒たちが通り抜ける。




「ここは、まずいなぁ。」



辺りは暗くなりかけ、寒さがどんどん増してくる。



「だいぶ、冷え込んできたなぁ。あったかい所で話をしょう。」



山下はあかねの肩に自分の、上着をかける。




時間差で学校から少し離れた喫茶店にはいる。