誰もいない教室で、おれは、両肘をつき、頬に手をあてながら、ぼんやりと外を眺める。



先生が赴任してきて、2ヶ月。



先生が可愛くて仕方ない。


生徒の名前をたまに間違ったり、少しの事で熱くなって、怒ったり、膨れたほっぺたも可愛すぎ。



おれと逢った次の日は、目を合わさない。本人曰く、合わせられないそうだ。



これじゃあ、どっちか年上か、わからへん。



でも、おれはそんな、可愛くて、少しどんくさい、亜子が好きでたまらない。