「…お母さん、私、死のうと思ったことがあるねん。 学校の屋上から、飛ぶはずだった。」 「…あかね。」 あかねを力強く抱き締めて 「ご、ごめんなさい。 あなたにそんなことがあったなんて…。」 「お母さん…」 激しいふたりの嗚咽が、部屋に響きわたっていた。