「きょうちゃん、やっぱりこれ返したほうがいいかな…?」


「別にいらないでしょ」


「…そう、だよね」


何考えてるんだろう、私…。


折角、自分の気持ちにけりを付けたのに。


まだ未練タラタラだなんて…。


さっき来た柊くんからのメール。


たった一行だけど、何だか妙に焦っている感じがした。


だって、


―――――――


いまどこ!


―――――――


全部平仮名のメール。