浮気性な貴方

だけど、この時間の出入りはほとんどなく、司書さんもいつもこの時間はいないの。


「それで、そうしたの?」


「きょうちゃん…」


「ん?」


「私、柊くんとは別れるっ」


「え?急にどうしたの?あの馬鹿男と何かあった?」


「…」


「杏」


「…スしてた」


「え?」


「女の子と、屋上でっ…柊くん、キス、してたっ」


もぉ、ヤダっ!


さっきの光景が目の裏に焼きついて、離れない。