浮気性な貴方

「うっ…」


「えっ、ちょっ、杏!?」


「ふぇ…っ、きょーちゃーんっ!」


突然、杏月に抱き付かれうろたえつつも、しっかりと抱き止める夾歌。


「ここじゃあれだから、取り敢えずさ、屋上に行こう?」


「っ!ゃ…」


「え?」


「やだっ!屋上、行きたくない!」


「(?)じゃぁ、図書室に行こう?」


「ぅん…」


きょうちゃんに連れられて、図書館に入り、その横にあるもう1つの部屋に入る。


そこは、書店ではなかなか手に入らない本ばかりが並んでいる。


この学校の図書館は、市の図書館よりも在庫数が多くて、一般の人もよく借りに来る。