「もう、若奈はいい加減恋愛というものを知りなさい!
楽しいよ。恋をするって」
「うーん。
恋愛とか分からないし、まだ早い……」
「まだ早いっていつするつもり?
そんなこと考えてたら、青春なんてあっという間だよ!」
ベシッ
沙羅にデコピンされた。
「いったーい」
「もったいないよ、若奈は男子恐怖症とかそういうのじゃないでしょ?」
「そうだけど、友達としてしか接したことないし……
それに、それ以外の接し方なんて知らないもん!」
確かに、クラスの男子とはよく話す。
でも話せるからって恋愛とは違う気がする。