「若奈ー、夕飯の手伝いしてくれる?
あ、ごめん、電話中だった?」
ノックもせずにドアが勢いよく開けられて、ママがあたしを呼ぶ
「ノックぐらいしてよ、ママ」
「ごめんごめん、急いでたから」
ママは全く悪気なさそうに謝る
『あ、夕飯の手伝い?
ごめん、そんな時に電話かけちゃって』
「あ、ママの声聞こえた?
気にしないで、電話くれたの嬉しかったし」
本当は、もっとりっくんと話していたいけど
『あ、ありがと
そろそろ俺も夕飯だから、じゃあ、また明日学校で』
「うん、じゃあね」
電話を切ってから、あたしの部屋のドア付近に立ってるママに話しかける
「もーう、ママが部屋に入って来なければもう少し電話出来たのに〜」
「あ、電話終わった?誰だったの?」
「言わなーい、ほら、手伝うから早くキッチン行くよ」


