「あのさ、気になること…があるんだけど、聞いても良いかな?」
「え、うん、いいよ」
心当たりがないようで、更にきょとんとする
そりゃそうだろうな
「えーっと、土曜日駅にりっくんがいるのを偶然、見かけて声をかけようとしたんだけど、その…隣に女の人いたじゃない?
だから、その、声かけられなくて…」
「え、まじで?いたの?なんだよ、声かけろよな」
「いや、その、女の人がいたから、声かけられなかったんだって
邪魔しちゃ悪いと思ってたし、それに、きれいな人だったから…
か、彼女かな?とか色々思っちゃって…
って、ごめん、こういうのぐいぐい聞くのよくないよね…」
い、言えた、けど、ストレートに聞きすぎたかな?
「え?彼女じゃないよ?気になってることってそんなこと?
てか、別にぐいぐいじゃないよ」
りっくんは噴き出すように笑いながら言う
「だ、だって、声かけにくいじゃん
…本当に違う?」
「うん、本当に違う
何なら今から確かめに行く?」
「え?ちょっと」
りっくんにそう言われながら、手を引かれて、外に出た


