「なんだ、そういうことか」
「う、うん
その、知らないところで誰かに褒められてたりするのを知ると、ちょっと恥ずかしくて」
「あー、それは、俺も結構照れるかもな」
ちょっとだけ恥ずかしそうにりっくんはそう言って笑う
それを見てあたしもちょっと笑う
その後、すぐ先生がやってきて次の授業が始まった
こうやって、普通のことなら話せるのに、気になってることはなかなか聞き出せない
変に力んじゃってるのかな
授業が始まったかと思うと、先生に用事が出来てしまったらしく、自習になった
やったーとかラッキーとかみんな一斉に隣近所の人と喋り出す
「そういえば、若はいつから部活再開するんだ?」
「え、えーっと、来週には始まると思うけど…
どうして?」
まさか、りっくんに話しかけられると思わなかったから驚いた
「ん、いや、若がテニスしてるの見てみたいなって思って」
「え、絶対ダメ見に来ちゃダメ」
「なんで?」
「え、それは…恥ずかしい、から?」


