ふんわり初恋





「おはよ、若」


「おはよう、りっくん」


教室に着くと、りっくんは既に来ていて、席につこうとする時におはよ、と声をかけられた


おはようというだけなのに、好きと意識してしまったからか、妙に緊張してしまった

これが恋なのかな?今まで恋愛とは乏しい生活をしていたから、全くこういう気持ちが分からないや



あ、そうだ、りっくんに聞かなきゃ


「あ、あのさ、りっくん」

「ん?なに?」


「あ、え…えっと…どよ
「りっくん!!1時間目の体育のバスケ自主練だってよ!」


あたしが土曜日と言いかけたところで、ひろぽんの大きな声に遮られてしまった…


「ごめん、若、ひろぽんの声デカすぎて聞こえなかった。もう一回言ってくれない?」


「あ、いや、大したことじゃないの。
大丈夫」


「そっか、じゃあ、何かあったら言って」


「うん…」



そういって、りっくんはひろぽんに連れられて何処かへ行ってしまった。


ひろぽんが途中で割り込んできたから、最後まで言えなかったって言うのもあったけど、それ以前に、何でちゃんと言葉が出てこなかったんだろう…



だめだな、あたし。
りっくんを目の前にすると、急に言葉が出なくなっちゃうんだ

聞きたいことはハッキリしてるのになぁ…