その後、少しまた勉強をしてから、帰った


帰りは沙羅とりっくんと帰った

途中の分かれ道で沙羅と分かれたから、その後、少しだけまた2人になった



「若ん家と俺ん家って、意外と近くなのかもな」


沙羅と分かれてから、しばらくしてりっくんがそうつぶやいた



「うん、そうかも
小さい頃よく、桜木公園で遊んでたよ」



「そっか

あ、じゃあ、俺はこっちだから

じゃあなまた明日」


交差点でりっくんがそう言った



「あ、うん、バイバイ また明日ね」

なんでかな、今日はりっくんとたくさん喋ったから、ちょっと分かれるのが名残惜しいや…





「若ーー!!」

そう思っていたら、後ろからりっくんが大きな声で呼ぶのが聞こえた


振り返ってみると少し駆け足でこっちに寄りながら満面の笑みで


「今日は化学教えてくれてありがとー

また、勉強会しような」

と言ってくれた


「うん」

あたしは、それしか言えなかった


だって、ありがとうって言ってもらえたのがとっても嬉しくて胸がいっぱいになってしまったから