真音がいなくなってからも、僕はピアノを弾き続けた。 心のどこかで、ここにいればいつか真音が戻ってくると信じていた。 しかし、そんな僕も中学3年のときにピアノをやめた。 諦めが、ついたのかもしれない。 もう真音は、戻ってこないんだ、と。 それから月日がたった。 僕は高校生になった。