「華やか、華やか…」 半ば迷宮入りしそうに悩む僕。 「翼は考えすぎなんだよ。ほら、もっとこうさ」 小さい頃、すぐに煮詰まる僕に真音が言う言葉がある。 『エスプレッシーヴォ!』 二人の言葉が重なる。 やっぱり、たとえ変わってしまっていても根本的なところは僕らは昔のままのようだ。 「表情豊かにいこう?そうでしょ、翼」 真音のようにくるくる表情を僕は変えられるわけじゃないけれど、僕にも表現したいものがある、 そうやって僕は音楽に触れていた。