彼、涼平くんと付き合って一ヶ月と少し。 季節はまだまだ寒い冬。相変わらず毎日は忙しく慌ただしくて、だけど彼といるとつい時間を忘れてしまうほど心は穏やかだ。 こうして毎日、寄り添える人がいる。幸せな日々だと思う。 ーそうしてやってきた会社で、私は駆け足でエレベーターへ向かう。 「ふぅっ、セーフ!」 「おー、駆け足で出勤とは元気だなぁ」 するとエレベーターの中には滝さんが一人乗っていた。