「あー!いた。探したんだよ。」
「ごめん・・・」

「どうしたの?なんか顔赤いよ。」
「え!?嘘!」
気づかなかった。
なんだ赤くなるんだろう?

そうだ!
あの人のこと、奈々なら知ってるかも
私とは違い情報が早い

「ねえねえ。あの人のこと知ってる?」
まだ近くの廊下にいた、さっきの人を指差す
「和也先輩のこと?」
そう言われた私はコクリと頷く
やっぱり、先輩だったんだ
この学校は人数が多いから、知らない人がたくさんいる

「和也先輩かー。」
「知ってるの?」
「うん。そりゃまあ・・・」