「みんなが見つけてくれるまで待つしかないね」 「うん」 落ち着いた翔太くんの声に答える私。 翔太くんと私は横に並び座っていた。 早く、早く、早く。 誰か助けて。 ぎゅっと自分の両手で自分の体を抱きしめる。 もう、大丈夫なのに。 暗さにはなかなか慣れることができない。