「ハァ、ハァ」 おっ落ち着け。 落ち着くのよ、美紀。 「しょ、翔太くん。電気つけてくれる?」 軽く深呼吸してゆっくりと口を開く。 大丈夫、電気がつけばこの部屋は明るくなる。 カチッ スイッチを押す音は聞こえた。 聞こえたが。 電気はつかない。