「…ぬけれねーなら、俺とここでイチャイチャしとくか?」 俺の言葉に、桃花が真っ赤になる。 「バカ!」 「冗談だ、冗談」 俺は空いている左手を地面について、桃花ごと上体を起こした。 「んっ…」 桃花が声を漏らした。 「その声…そそられる」 俺が囁くと、桃花は真っ赤になって立ち上がった。 「大ちゃんの変態!」 桃花は叫んで走り出す。 俺も立ち上がって桃花を追った。 数秒で、桃花に追いつくと後ろから抱き着いた。 「うひゃっ」 桃花が声を上げた。