私は凌太の顔を覗き込んだ。 「桃花っちのこと、幼なじみとして見れない」 私はポカーンとして凌太の顔を見つめた。 「それ、どゆこと?アイドルと一般人とじゃ、壁があるってこと?」 私の言葉に、凌太は「え?」と声を上げた。 「だって、言ったじゃん」 「そうじゃなくて。俺は、桃花っちのことが――「何イチャイチャしてるわけ」 振り返ると、ジンベエを入れた袋を振り回しながらこっちにくる大和がいた。 「あ、大和!」 「ほら、書店行くぞ」 私たちは、書店に向かった。