「皆で行こうよー」 私は大和の腕を引っ張った。 「のわっ」 「そうだよ、皆で行こう。だからさっさとジンベエ選んじゃって」 凌太はそう言って、濃紺のジンベエを手に持つ。 「あ、それよくない!?」 私はジンベエを持って大和の体に合わせる。 「よく似合ってるじゃん」 凌太もニコニコしながら言った。 「ほら、似合ってるって!」 大和は私を睨み、それから凌太を思いっきり睨んだ後 「買ってくる」 と言い残してレジへ歩いて行った。 「桃花っち、俺…桃花っちのこと…」 「うん?」