大和side 夕方になると、夕食を作りに桃花が家庭科室へ向かった。 「桃花っちの料理、どんなっすかね?」 凌太が聞いてくる。 「知るか。でも、自信はあるみたいだぞ?」 俺が答えると、 「バレンタインとかもらわなかったんすかー」 と凌太がにやけた。 「もらった。市販のチョコ」 「市販!?案外、料理できなかったりして…?」 俺と凌太の話に、主将が混じってきた。 「あんなルックスよくて美女なのに?料理できないわけないだろ」 「そうっすかねぇ?」 「案外…って可能性もある気が…」