すると、私の肩をぐいっと引っ張って また私は蓮の胸の中にいた 蓮の制服からほのかに香る香水の匂いが 私の意識をもうろうとさせた 「好きだ。」 え? 私の耳元で、蓮の小さな声が降りかかった 好きだって・・告白? 「・・ほんと?」 「好きじゃねえやつに告白するほど、俺は、たらしじゃねえよ。」 「でも・・蓮には、いろんな女の人がいるし。」 「じゃあ証拠。見せてやるよ」 パッと体を離すと、蓮はポケットから携帯を取り出した