あんなに綺麗で可愛らしい相沢のことを、俺が思ってるほど綺麗じゃないだなんて、俺はまだ納得していない。
できるわけがない。
でも仁が理由もなく、そんな、人と関わるなだなんてヒドイことを言うはずもない。
なにか理由があるんだ。
誤解があるんだ。きっとそのはず。
俺は二人ともを信じたい。
「うめぇ〜!」
仁の幸せそうな声。
口の中に広がる甘さと冷たさが夏の暑さを少しだけど冷ましてくれる。
……最寄りの駅前にあるサーティーワン。
お客さんは多いほうだった。
「なあ、仁……」
「ん?」
「話があるんだろ?」



