幸せで、幸せすぎる甘いくちずけは涙の味がした。

長いキスの間、君への愛を心の中で唱えていた。



『大好きだ、相沢。世界で一番』



自分よりも大切なものがあるだなんて、知らなかった。


こんなにも一途に誰かを想えるなんて、自分じゃない誰かの命をこんなに願える幸せがあるなんて知らなかったよ。


楽しく幸せなことばかりではない未来も大切な人がそばにいるなら乗り越えられると思うんだ。


だって俺は大好きな君と

一秒一秒、この一瞬が、過去に変わっていく今を大切に生きたい。


これから何度も何度もくじけて立ち止まりそうになっても、きっと大丈夫。


間違えて間違えて、大切なモノを手に入れた俺たちならこう言える。



ーー生きてるなら、何度でもやり直せる。



君に伝えたいことはたくさんありすぎてとてもいっぺんには伝えられない。


これからたくさん時間をかけて伝えて行くことにする。


でも今すぐ、君に伝えたいことがあるとすればーーーー…




「生きててくれてありがとうな」




君の存在が愛おしい。

生きててくれてありがとう。


これからも一緒に未来に行こう。


歩幅を合わせて、一歩ずつ。


何が待ってるかわからない明日も、君に会いたいから。




「冬樹、遅くなってごめん……」


「ん?」


「誕生日、おめでとうっ」



君の笑った顔が、大好きです。



「ありがとう」




ずっと、一緒にいような。