「……ふゆきっ……わ、たし…っ」



……みんな。



「生きててもっ、いいのかな……?」



相沢のことが大好きなんだよ。



「声だしてもいい?笑ってもいい?…幸せになっても、いいの…?」



おばさんも、おじさんも、優花ちゃんも、仁も、俺も。



「……そんなの当たり前だろっ」



ーー…大好きなんだ。


相沢が死んだら悲しむ。
相沢が生きててくれたら嬉しい。


そう思ってくれる人はたくさんいる。



「俺が相沢を笑わせてやる。絶対幸せにするから」



相沢の濡れた頬に触れる。

どこからか、クリスマスのメロディが流れ出す。



「……好きだ、相沢」



真っ直ぐに迷いなく、君だけを見て。


たくさん遠回りして。

やっと、やっと…ーーーー



「俺のそばにずっといてくれ」



伝えられた。


涙を瞳いっぱいに溜めて、
何度も頷いてくれる相沢にそのまま


俺はキスをした。