クリスマス当日。


冬休みに入ってすぐ仁を呼び出してプレゼントを買いに行った。


仁は優花ちゃんへのプレゼントにブレスレットを選んでた。


俺はというと…ーーーー



「お兄ちゃん!お誕生日おめでとう!」



バタバタッ!と、激しい足音。


着替えている俺に夏沙がいきなり飛びついて来て慌てながら空中で受け止めた。


……あ、危ねぇ……!



「あ、ありがとう」


「はい、これ!プレゼントだよぉっ」



満面の笑みで手渡して来たのは折り紙でできた花束と一枚の絵。


そこには俺の似顔絵が描いてあった。


全然似てないけど、俺そんなに目キラキラしてないけど、上にお兄ちゃんって書いてあるから俺だ。



「ありがとうな、夏沙。兄ちゃんの宝物」


「えへへっ。お兄ちゃんだいすきぃ!」