相沢が目線をずらして、口元をマフラーに埋めるようにして。



「………いいけど」



ボソッと、恥ずかしそうに言った。



「ほんとか!?」



嬉しくて声が大きくなった。



「っど、どうせ暇だし……!冬樹がどうしても〜って言うなら……」


「うん……!言うよ……!どうしても……!」



面食らったように「冬樹ってどうしてそんなに純粋なのよ」とかなんとか相沢がボヤいてる。


嬉しくてあまり聞こえなかったけど。


……その時に言うんだ。


相沢が好きだって。


絶対、忘れられないクリスマスの思い出にしてやる。