叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。




よし、決めた。

俺、相沢に告白する。


うじうじしてたって男らしくない。

覚悟を決めよう。



「冬樹って健気だよな」


「……だろ」


「俺はそんな冬樹が大好きだぜ!!」


「わあ!!……や、やめろよ……!」



いきなり抱きついて来た仁に条件反射で叫ぶ。

それでもめげずに抱き寄せて来る仁に鳥肌が立った。


クラスのみんなは「またやってるよ」なんて言いながらクスクス笑うだけ。


た、助けて……!



「冬樹〜!俺の嫁にならねぇーか」


「な、ならねぇーよ!」



そしてなぜ俺が嫁なんだよ!


相沢と優花ちゃんもこちらを見て笑ってる。


……あぁ、もう最悪。