叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



俺からの告白で、記憶が戻るキッカケにでもなったら……俺……絶対に立ち直れない。


ーー怖いんだ。


相沢が傷つくのが。

たくさん傷ついていたから。


いつもビクビクしてるのはこの俺。


臆病になりすぎている。
彼女に対して過保護すぎている。


こんなんじゃダメだ。


また、繰り返す。



ーー『……相沢ッ!』



届かなかった手。助けられなかった君の心。


目の前から突然いなくなったあの屋上での出来事が忘れられない。


今でも怖くなる。


君がいつかいなくなってしまうんじゃないかってーーーー…



「……わりぃ、強く言い過ぎた」


「そんなことねぇよ。でもこのままじゃダメだよな」



相沢とこのままの関係もそんなに悪くないけど、それでもやっぱり恋人同士になりたい。


相沢を誰よりも想ってる自信があるんだ。


俺、心から相沢が好きだ。