二人が仲のいい双子に戻れて。


二年前はお互いにコンプレックスを抱いていたみたいだけど、今はそんなことないみたい。


本当は二人の自殺なしに、こうなっていればなにも問題はなかったんだろうけど。


何かを得るには何かしらの犠牲がいるってことなのかな。


そんなの……悲しいな。


……いや、でも二人は生きてる。


何も失ってはいないんだ。



「……痛っ!」



相沢がこめかみを押さえて顔をしかめた。

悲痛に歪む表情。



「大丈夫か!?」


「……ん、ちょっと頭がズキッてしただけだよ」



焦る俺に相沢が「ありがとう」と口の端を持ち上げたけれど、まだ痛そうにしている。


……本当に大丈夫なのかよ?