俺はお前よりも後に相沢に会ってるし、過ごした時間が仁よりも少ないから、知らないことが多いだけだろ?


なのに、なにも知らないから知りたいと思う気持ちを興味本位とか、そんな言葉で片付けられるのは心外。


そんな軽々しい気持ちじゃねぇ。


俺は真剣に相沢と向き合いたいんだ。



「……すんげぇームカつくっ」


「ん?どしたの、冬樹」


「なんでもねぇーよっ!!」



本当はわかっているくせにとぼけたように首を傾げる仕草も、

こんな時に初めて『転校生くん』じゃなくて、名前で呼んだことも、


ほんと、心の底からむかつく。