「キャーーーーーっ‼︎‼︎」
どこからか聞こえて来た女の子の悲鳴に、心と身体が震えた。
相沢が……相沢が……。
目の前で、屋上から飛び降りた。
そんな……まさか……
……相沢が……っ。
くそ……!!間に合わなかった……!!
生きて来た中で最大の絶望感を全身で感じて、倒れるようにその場に崩れ落ちた。
ポタッ。ポタッ。
落ちていく涙は地面に染みをつくる。
くそ……くそ……くそ……!!!
そして何度も何度も地面のコンクリートを繰り返し殴った。
痛みは……感じなかった。
「……っく、ぁぁあああああああ‼︎」
悲しみに打ち拉がれた俺の叫び声が、屋上からこだました。
だって、相沢がいなくなった衝撃の方がよっぽど痛かった。



