叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



「冬樹くん、プリントもらうね」


「ああ、うんっ!ご苦労様!」



とっさに笑顔をつくった。
クラスメイトにプリントを渡してから、その手紙を見つめた。


……これ、いつ書いたんだろう。


俺たちがグラウンドで体育の授業を受けている時にこの手紙を引き出しの中に……?


おもむろに、封筒を開けて中身の手紙を取り出してみた。


……4枚も入ってる。


すこしだけ緊張しながら中身を読んだ。



【冬樹へ。

突然のお手紙ごめんなさい。驚いたかな?
どうしても伝えたいことがあって、お手紙を書きました。

私は冬樹のことが大好きです。
この気持ちに嘘はありません。

だって冬樹は
私の世界を変えてくれた人だから。

冬樹と出逢う前の私は
声を出すこと、笑うこと、幸せになること
すべてを諦めていました。

そんな私を変えたのは冬樹なんだよ。