叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



『ーーーっ………』


「え?なに?」



俺を潤んだ瞳で見つめながら、相沢が何かを伝えようと口を動かしたけどなんと言ったのかわからない。


彼女の小さなくちびるがもう一度動く。



『ごめんね』



謝る相沢に胸が痛くなった。



「謝らなくていいんだよ」


『迷惑、かけてる』


「なにも迷惑だなんて思ってない」



相沢の目から涙がひとつ、またひとつと零れて行く。


……どうやったら相沢を笑わせてあげられるんだろう。


出逢って半年。


こんなに彼女のことを笑わせたいと思っているのに。約束だってした。

なのに泣かせてしまっている自分の不甲斐なさがたまらない。


相沢……

辛いんだよな。