叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。




こんなどうしようもない俺を、どうか許して。



「見つかったなら電話ぐらいしろよ!?俺、花火も見ないで探しまわってたんだぞ!?」


「いや、マジすまん」



花火がすべて打ちあがったあと、仁と連絡をとって待ち合わせた。


汗だくの仁に、苦笑いしながら謝る。


いやぁ、すっかり忘れてた。


二人の世界に入っちまっていた。



「まあ、優夜ちゃんが無事だったんなら、いいんだけどさ……」


「悪りぃな、ほんと」



不機嫌な仁のご機嫌をとる。


相沢はトイレに行ってて不在。


……あ、そういえば。


さっき見た、相沢にそっくりな女の子。
そっくりと言うよりも、うりふたつ。


まるで、生き写したような。


あの子のこと、仁に話した方がいいよな……?