「相沢、今日の夜、仁と花火大会行くんだけど、来るよな?」
『いく!!』
「うん、行こう」
ジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、お肉……カレーかな?
「花火大会?なら浴衣着ていくでしょ?」
『え?』
「あるんですか?浴衣」
「あるわよ。私が学生の時に着てたやつだから古いけど……それでも良かったら」
相沢が嬉しそうに『ありがとうございます!』と笑って。
叔母さんもそれに「じゃあ夜までに準備しとくわね」と笑ってて。
なんだか親子みたいだな……ってちょっとだけ思った。
心が少しだけ温かい。
相沢といると心の温度が上がる。
ポカポカしたり。
カーッと熱くなったり。
こんなに心が動かされる恋は初めてだ。



