運命とか、そんなキレイな言葉を使うのは恥ずかしいけど、そんなものも信じたくなる。
……でも、
心なしか相沢の元気がないように見える。
下ばかりを見て、雰囲気が少し暗い。
昨日無邪気に笑っていた彼女とは印象が違う。
「水田くんの席はとりあえずあそこね?」
「あ、はい!」
先生が指差したのはベランダ側の一番後ろの席。
一つだけ飛び出した席だから隣はいない。
……だけど。
右斜め前の席は彼女。相沢の、席だ。
席へ向かう時、彼女の横を通る時。
なんか、異常にドキドキした。
……なんか、嬉しすぎた。
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