「本当にすげぇーよ……」



相沢の頭に手を伸ばして、そのまま撫でる。
嬉しそうに笑ってくれる相沢に俺も嬉しい。



『眠れるまで、そばにいて』



ノートを手に取るとそう書いて見せた。


……ほんと、可愛いな。



「いいよ。襲ってもいい?」


『……!!』


「……って、仁なら言うんだろうな」



はは!っと笑い話のつもりだったのに、相沢が赤面して恥ずかしがるから……。


また、気まずくなってしまった。



「うそだって!ほら、寝よう!」


『うん……』



素直に布団に入る相沢。


俺は電気を消して、相沢が横になっている布団のところに戻って腰掛ける。


手を伸ばす相沢の手をぎこちなく握ると相沢はゆっくり目を閉じた。


……かわいいな。


相沢を見つめて眠るのを待ちながら自分の眠気と戦った。